今月の主題 アルコール性障害のトピックス
臓器障害,なぜ起こるか
脳・神経・筋
古和 久幸
1
1北里大内科
pp.1354-1355
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206768
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アルコールによる神経・筋症状は多彩で,その発生機序も一様でなく,不明なものも少なくない.一方,アルコールの摂取量と症状の発現についても個人差があり,摂取速度,期間,全身状態,平常の食事の状況など多くの因子の関与が想定される.したがって,アルコール痛飲あるいは多飲後にみられた神経系障害では,アルコールが症状発現のtriggerになった可能性は否定はできないが,それらすべてをアルコールに起因するとは断定できない場合もある.
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