心臓病診断へのアプローチ—問診を中心に
その他の心徴候
前田 如矢
1
,
広木 忠行
2
,
石川 恭三
3
1阪市大第1内科
2福岡大第2内科
3杏林大第2内科
pp.1318-1323
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206758
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石川(司会)今回は,このシリーズの最終回として,心疾患以外の疾患に,むしろ一般的な症状で,しかも,それらの症状がときに心疾患の存在を強く示唆するものに焦点を合わせて話をすすめてゆきたいと思います.前田先生,まず,どういう訴えがありますか.
前田 とくに脳の障害として受け取られる傾向にあるものの中で,失神syncopeがあります.本態は,心臓血管系統に異常があるものがわりあい頻度としては多い.そのほか,喀血,易疲労性,乏尿,夜間多尿,不眠,発熱,さらには咳,頭痛,痙攣,目まい,しびれ感,肩こり,耳なり,いろいろあります.
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