心疾患の治療・今日の考え方 〈最終回〉
心疾患の緊急状態に対する処置
石川 恭三
1
,
広木 忠行
2
,
前田 如矢
3
1杏林大第2内科
2福岡大第2内科
3阪市大第1内科
pp.910-916
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207258
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前田(司会) 本日は,このシリーズ治療篇のしめくくりとして,cardiac emergencyをとりあげたいと思います.
心臓専門医に限らず,すべての臨床家にとってcardiacemergencyは非常に大事な問題です.処置もむずかしいし,急性期の処置を誤れば予後を大きく左右します.そこでまず,頻度の多い急性の冠不全についてうかがいたいと思います.急性冠不全といえば,まず狭心症,中間型,心筋梗塞の3つが問題ですが,そのうちで急激に起こった狭心症および中間型に対しては一般的にどういう注意をすればいいでしょうか,石川先生.
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