今月の主題 リンパ組織の基礎と臨床
検査(グラフ)
リンパ球機能検査
小石 敏興
1
,
藤井 源七郎
2
1東大医科研外科
2東大医科研癌病態研究部
pp.1220-1224
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206732
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免疫担当細胞であるリンパ球の機能が,ここ数年急速に明らかにされ,それをチェックする方法も多岐にわたっている.その中で,簡便化され,かつ客観性,再現性もあり,検査室段階でルーチンに施行できるようになった方法について解説する.T,B cellのseparationは機能検査とはいえないが,その機能を別々に調べる基礎ともなるものなので,若干の説明を加えた,皮膚反応,幼若化反応,遊走阻止反応はいずれも細胞性免疫能によるが,各種免疫不全状態(免疫不全症候群,自己免疫疾患,悪性腫瘍など)で解離を示すこともあり,臨床経過を追って1人の患者を長期にわたって調べることが重要である.それによって患者の病態.治療効果,治療方法の選択,予後などを知る上に参考となるであろう,ここでは写真解説を主として理解に供したいので,細かい方法については参考文献をみて欲しい.
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