今月の主題 肺癌—その理解と対処のために
随伴症候群
ニューロマイオパチー
本多 虔夫
1
1横浜市民病院・神経内科
pp.1756-1757
発行日 1975年11月10日
Published Date 1975/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206285
- 有料閲覧
- 文献概要
悪性腫瘍に際して神経筋症状が出現する時には,それら症状はその腫瘍の神経系への転移によることが多いが,ときには腫瘍に随伴して起こる一連の神経筋疾患によることもある.このような神経筋疾患は癌性ニューロマイオパチー(carcinomatous neuromyopathy),remote effects of cancer on the nervous system,paraneoplastic syndromeなど種々の名称で呼ばれているが,それら疾患と悪性腫瘍の間の因果関係は必ずしも明確ではなく,それ故にその名称についても諸者の間に意見の一致がみられていない.
本稿では一応癌性ニューロマイオパチーの名称のもとに,これら一連の神経筋疾患を論じていくこととする.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.