緊急時の薬剤投与
心筋硬塞発作時の薬剤の使い方
梶原 長雄
1
,
上松瀬 勝男
1
1日大第2内科
pp.852-854
発行日 1975年4月10日
Published Date 1975/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206014
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最近,CCUを有する施設が多くなってきたが,なお急性期の心筋硬塞の死亡率は18〜30%ぐらいと高い.急性期の死因からみた合併症は,ショック,不整脈,急性心不全などが主なもので,次いで心破裂,塞栓症などである.表に筆者らの症例の死因頻度を示した.合併症の多くは薬剤投与により救われる可能性があるが,薬剤の使い方によってはかえって増悪せしめる場合もある.われわれの今日までの経験と諸家の報告とを参考に心筋硬塞発作時の薬剤の使い方を臨床家の立場から述べる.
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