今月の主題 内科医に必要なバイオプシー
生検で何がわかるか
筋
朝長 正徳
1
1東京都老人総合研究所・臨床病理
pp.990-995
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205515
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筋生検は神経筋疾患の診断に極めて有用な検査法の1つとして,この10数年間にとくに盛んに行なわれてきた.神経系検査法の中では比較的苦痛が少なく短時間で行なえる利点を有しており,しかも生検によりはじめて診断される疾患さえあるほどである.一方,採取し検索される筋片は全体からみると極めてせまい範囲のものに過ぎず,その中から価値あるインフォーメーションがすべて得られるとは限らない.すなわち,ての方法はあくまでも臨床的観察の補助診断法の1つと考えないと大きな誤りを犯すことになる.そてで,どのようにしたら1回の筋生検を最も有効に行なえるか,それによりどのような所見が得られるか,について以下筆者の経験を中心にのべる.
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