特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
V 内分泌
3.甲状腺疾患治療の問題点
甲状腺腫—どのような場合に手術するか
藤本 吉秀
1
1東大第2外科
pp.1750-1751
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205090
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甲状腺が大きく腫大していると,病因が何であろうと美容上よくないという理由で手術をしたり,甲状腺に硬く触れる部分があるとすぐ癌の疑いをおいて手術をしたのは昔のことであり,今日では術前にいろいろな検査ができるようになったので,手術をしなくても診断がだいたいつくようになり,診断がつけば個々の疾患の病態生理を十分にわきまえて手術適応を決めるようになった.
さて手術適応があると決まった場合,手術中に新たに得られる所見や情報を加味して,生じている病変の綜合的判断を慎重に行ない,最も適切と考えられる手術術式を選ぶことが肝要である.
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