特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
III 消化管
5.潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎の内科治療
吉田 豊
1
1弘前大松永内科
pp.1678-1679
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205058
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ある病気を適切に治療するためには,その病気の病因と発生病理に精通することが要求される.ところが潰瘍性大腸炎は病因も発生病理も不明な疾患であり,病状も多彩であるだけに治療がむずかしい.現段階では本症の内科治療は完全治癒が期待できないままに完全緩解を目標とする.しかし,病態が十分にコントロールされた緩解状態下では患者の社会復帰も可能であり,重大な合併症のない限り本症は内科治療が原則である.
治療の基本方針をつくっている臨床上の理論は以下に要約され,内科治療を行なう場合,これを忘れてはならない.
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