特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
I 循環器・高血圧
9.高血圧を治療する際のポイント
二次性高血圧の外科治療
板谷 博之
1
1阪医大・第2外科
pp.1594-1595
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205020
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従来,本態性高血圧症として内科的に取扱われていたものの中から,外科的に根治可能な二次性高血圧症が見出される機会が多くなりつつある.しかも,これら二次性高血圧症は外科的療法の発達により,早期の適切な治療により全治しうるので,このような患者を一人でも多く見出すべく努力することこそ,われわれ臨床家の大きな責務といえる.外科的治療により根治可能な二次性高血圧は腎性高血圧(腎血管性高血圧や糸球体腎炎,慢性腎盂腎炎,嚢胞腎,腎結石および尿路閉塞をきたす疾患など)と内分泌性高血圧(主として副腎皮質および髄質の腫瘍や過形成など)に大別される.
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