今月の主題 高血圧とその周辺
二次性高血圧診断のポイント
外来診察で二次性高血圧をどのようにして見出すか
鳥飼 龍生
1
1東北公済病院
pp.1400-1401
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204958
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これは換言すれば,一次性(本態)性高血圧と二次性高血圧との外来診察による鑑別診断ということになる.本態性高血圧には積極的診断法というものはない.二次性高血圧を除外して残ったものが本態性高血圧ということになる.二次性高血圧の中には高血圧の他に特徴的な症状があって,診断の比較的に容易なものもあるが,入院後の詳細な検査によってはじめて診断の可能なものもある.本文では前者について述べることとする.
一般的にいって,本態性高血圧は中年以後に多い.これに対して二次性高血圧は必ずしも中年以後とは限らない.したがって,若年者の高血圧には二次性高血圧の可能性がより大きいということになる.二次性高血圧のうち,主要なものは副腎疾患によるものと腎疾患によるものである.
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