特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第6章:内分泌
高血圧症の患者でどの程度二次性高血圧症除外の検査をしていますか?
下澤 達雄
1
1国際医療福祉大学 医学部臨床検査医学
pp.530-532
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_530
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お答えします 初診の患者は服薬状況にかかわらず全員にレニンとアルドステロンにて原発性アルドステロン症と腎血管性高血圧症のスクリーニングを行っています.皮膚所見,肥満症,糖尿病があれば,追加でACTHとコルチゾールを測定し,やせていて病歴から褐色細胞腫が疑われるようであれば,尿中または血中ノルメタネフリン,メタネフリンの測定をします.経過観察中の患者では血圧コントロールが急に不良になったり,レニン-アンジオテンシン(RA)系阻害薬,Ca拮抗薬,サイアザイド系利尿薬の3剤併用でも血圧のコントロールが不良の場合には,再度二次性高血圧症のスクリーニングを行っています.また,服薬歴,他科での治療を確認します.
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