図解病態のしくみ
肥満
湯地 重壬
1
1北里大・内科
pp.246-247
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204619
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肥満の原理は摂取するカロリーが消費されるカロリーよりも上まわって,余剰のカロリーが脂肪として蓄積されるという簡単な原理から成り立つが,実際の成立機転の解明は極めて困難である.現在までに得られた知見も肥満の発生病態をとらえたものではなく,肥満の結果にすぎないものが混同している.すなわち肥満の進展には過食があることが認められているが,この結果生じた肥満状態での代謝異常がさらに肥満の発症と関係していることも考えられ,肥満の病態生理を複雑にしているようである。
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