Editorial
ホルモンと高血圧
鳥飼 龍生
1,2
1東北公済病院
2東北大学
pp.2231
発行日 1972年12月10日
Published Date 1972/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204513
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高血圧は人口の10%にみられる.その8割はいわゆる本態性高血圧で,残りの2割が症候性高血圧である.後者には原因に応じた治療法があり,殊に内分泌性高血圧や腎血管性高血圧では,手術による根治療法も可能である.これに対して降圧剤は効きにくいことが多い.従ってこのような高血圧の正確な診断は,実地上重要である.
腎血管性高血圧の成因には,少なくともその初期の段階ではレニン・アンジオテンシン系が関与している.また初期に限らず,その診断には血漿レニン活性の測定が役に立つ.
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