今月の主題
糖尿病患者の管理
堀内 光
1
Horiuchi Akira
1
1東京都済生会中央病院
pp.1968-1973
発行日 1972年10月10日
Published Date 1972/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204465
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
糖尿病外来で取り扱っている患者の中には,既に失明状態でありながら通院をつづけているものが数名いる.このような患者の治療歴をふりかえってみると,いずれも糖尿病に関する正しい知識を有せず,糖尿病性網膜症の病名も知らないうちに視力障害をきたしている.糖尿病は治療を要する段階より前からなるべく早期に管理を始め,代謝調整良好の状態を継続すべきものである.管理の実際に当ってはいかに患者を指導してゆくかが医師の苦心するところである.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.