救急診療
注射に伴う事故とその処置
川田 繁
1,2
1自衛隊中央病院麻酔科
2福島医大
pp.1768-1769
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204425
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日常の診療手技である注射も,ときにははなはだ不幸な結果を招くことがある.事故を未然に防ぐ手だては,"転ばぬ先の杖"としての"注意"の一言に尽きるが,もし起きてしまったなら--以下その際の救急診断と一般的処置を中心に,予防と注意について述べてみたい.
起こりやすい事故としては,静脈注射液の血管外への洩れ,注射液中への空気混入と誤注,動脈への誤注,ショックの発生,感染,不純物の混入,その他過量投与などがあげられる.
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