特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
III.消化管
1.胃液のみかた
無酸症
三好 秋馬
1
1広大第1内科
pp.1019-1022
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204186
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無酸症という言葉はanacidity(無酸症),achlorhydria(塩酸欠如症)およびachylia gastrica(胃液欠如症)を漠然と表現しているように思える.
成書によれば塩酸が欠如したときachlorhydria,総酸度が0なるときはanacidity,胃液の全成分が欠如したときachyliaという,と記述されているが,一般にはanacidityとachlorhydriaは同意義のごとく考えられ,achylia gastricaは塩酸と胃からの酵素が分泌されない場合を示すと理解されている.
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