読後随想
医学論文のスタイルとことば—①雑誌「群像」8月特大号 ②Introduction à l'étude de la medicine expérimentale(Claude Bernard)
長洲 光太郎
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1関東逓信病院外科
pp.1836-1837
発行日 1971年11月10日
Published Date 1971/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203923
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『××の腹痛を外科の立場から論じた.××の腹痛疾患は診断がきわめて困難であるが,手術適応のあるものについては,外科医はその全能力をあげて診断に当るべきである』
最近の某氏の論文のむすびの全文である.こういうむすびの文はあってもなくてもいいし,文章もふやけていて,意味はわかるが主張はわからない.私もやたらに文章を書くけれども,いつも気をつけていることがあるのでそれを書いてみたい.それは論文のスタイルとか,ことばとか,アプローチとかいう筆者のバックボーンの問題にかかわるのである.
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