内科医のための小児診療の手引き
喘鳴を伴う病気
中山 喜弘
1
1九段坂病院小児科
pp.1508-1509
発行日 1971年9月10日
Published Date 1971/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203839
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小児喘患という言葉
乳幼児でゼロゼロが治りにくかったり,年中くり返したりしている例がある.これは大きくなるまでには,治ってしまうのが普通なので,成人の喘息とは異なるとして,俗に小児喘息といわれている.ゼロゼロが長びいたり,くり返したりする症例に安易にこの病名がつけられている傾向がある,
ゼロゼロが喘息持ちであるとの通俗的な見解と,"小児喘息"といえば成人になるまでには治るとして家人が納得するので,いつのまにか簡単に用いられているようである.
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