統計
死亡からみた肝硬変の動向(その2)
小畑 美知夫
1
1厚生省統計調査部
pp.1142-1143
発行日 1971年6月10日
Published Date 1971/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203745
- 有料閲覧
- 文献概要
1.地域別にみた肝硬変の死亡率
昭和30年以降の肝硬変の粗死亡率をみますとかなり明らかな地域差がみられます.肝硬変の死亡率の高いのは大阪を中心として西の方に高く,関東・東北・北海道は低くなっております.例外的には山梨県はほぼ毎年高くなっています.肝硬変の病因論の1つとして感染性因子が考えられますが,昔から日本住血吸虫症の多発地域の1つに数えられている山梨県が高いのはそのためかとも思われます(図).
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.