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リウマチ様関節炎には就床がよいか運動がよいか
浦田 卓
pp.943
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203691
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リウマチ様関節炎で入院している患者を治療するに当たって就床安静(ただし従来のものを少し変更した)がよいか,それとも運動がよいかを比較検討するために,コントロールをおいた研究をしてみたが,この2つの療法の結果には,みるべき差異のないことがわかった.就床療法を受けた患者22名は,毎日少なくとも22時間就床安静をしたが,他方,運動療法を受けた患者22名はできるだけ就床しないように指導した.両グループとも,サルチル酸剤と物理療法は受けた.
両グループを隔週調べたところでは,握力,赤沈,歩行時問,罹患関節の周囲長,疼痛関節の数では改善を示したが,腫脹関節の数は減少しなかった.歩行能力または関節運動が就床安静によって損なわれるようなことはなかった.上記2種類の治療をしたあとにみられた改善は,保存療法の他の側面または本病の自然史と,あるいは関係しているのかも知れない.
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