日常検査とその限界
血清アミラーゼ
丹羽 正治
1
1国立小児病院研究検査科
pp.1270-1272
発行日 1970年8月10日
Published Date 1970/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203289
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検査方法(表1)
アミラーゼ(AM)は周知のようにデンプンやグリコーゲンを水解する酵素であり,現在までに作用機序のうえから数種知られている.このうちおもなものはα,β-AMの2種類である.α-AMは膵液,唾液などの動物体液中や細菌などに存在し,臨床検査上重要である.
AM活性の測定方法は原理的に種々あるが,最も普及しているものは原理的につぎの2種に大別される.すなわちAMによる水解の結果として,
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