内科疾患と装具
杖の種類と使いかた
今村 哲夫
1
1都立心身障害者福祉センター
pp.1158-1159
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203263
- 有料閲覧
- 文献概要
医療用に用いる杖は,大別して松葉杖(crutches)から普通の杖(cane)の2種類になるが,その間に各障害に特に便利に工夫された多くの変形杖があり,そのうちの何種類かは近年普及しつつあって数も増えつつある.
障害の種類,重症度に応じて適応となる杖が与えられるのが望ましいが,杖を単純なステッキと考えてしまうと,外見上の良さを別にすれば,往々にして有効な杖を与えて患者・障害者の治療的な面を忘れがちとなるので,杖1本といえどもその生体に与える補助能力,回復に応じた杖の処方の変更を考慮して活用すべきであろう.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.