目で見る臨床検査シリーズ
解説:全身性エリテマトーデス(SLE)
寺田 秀夫
1,2
1昭和大臨床病理
2聖ルカ国際病院内科
pp.1034-1035
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203227
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臨床症状
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematodes)は自己免疫疾患の温床ともいわれ,最も多彩な臨床症状と免疫学的異常のみられる疾患である.
本症は10-20歳の女性に圧倒的に多く,10歳以下50歳以上では著減し,男性はまれである点から性ホルモンとの関係を示唆する人もある.主な臨床症状は図1に示すとおりであるが,過半数の例で半カ月から数年におよぶ自然寛解を1-数回くり返すことが知られている.
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