Current Abstract
ガンの素質と家系—American Cancer Society, Science Writers Seminar, April, 2, 1969
pp.828
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203171
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血縁関係にある個人を何百何千としらべた結果,"ガンの家系"の成員は,正常な家系のそれとくらべて,胃,乳房,大腸,子宮内膜のガンのような,ありふれた腫瘍にかかる危険率が3倍も高いことが判明した.この研究でしらべたグループの1つに"G"家族があるが,この家族は500名以上の親戚からなっていた.ガンにおける遺伝的諸因子に関する知識は,ガンの家系の成員が特殊な解剖学的な場所のガンにかかる危険率がどれだけ高いかに関して,臨床家に貴重な情報を与え,その結果,予防医学とガンの早期発見の実際に寄与するところ大なるものがあるはずである.
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