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▶ 会議の概要
American Society of Neurorehabilitationは神経リハビリテーション分野の発展による専門的研究の必要性の高まりの声を受け,1990年に組織された比較的新しい学会であるが,その対象は慢性期の神経疾病に対するリハビリテーションに関する基礎的検討から臨床応用までと幅広い.近年の神経リハビリテーション分野の発展と注目の高さから,学会誌である「Neurorehabilitation and Neural Repair」に発表される論文のレベルも急激に上昇しており,Journal Citation Report 2015年版で4.086とrehabilitation分野で最も高いimpact factorとなっているなど,まさに神経リハビリテーションの分野をリードする学会といえる.
2013年から,年次集会は秋の米国神経科学学会(Annual Meeting for Society of Neuroscience;Neuroscience Meeting)のサテライトイベントとして開催されており,2013年はサンディエゴ,2014年はワシントンD.C.,2015年はシカゴ,2016年は再びサンディエゴで開催されている.参加者数も2013年には191名であったのが,2014年には217名,2015年には257名と年々増加傾向であるが,比較的小さな会場で全米のみならず全世界から参加している著名な先生方と身近にディスカッションできる機会も多い.参加者の内訳を見ると,約半数は臨床家,30%は研究者,大学院生と関連職種からの参加が約10%程度となっており,学術色の高い学会であるといえる.
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