治療のポイント
妊娠と予防接種
森山 豊
1
1東芝中央病院
pp.409-411
発行日 1969年4月10日
Published Date 1969/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202617
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妊婦接種は慎重に
妊娠中でも,各種感染症の予防,特に流行時とか海外旅行のときなどには,予防接種の必要なことがある.
このような場合,母体に対する副作用とともに,胎児に対する影響も考慮せねばならない.妊娠によって母体の抵抗力は低下するので,もし罹患すると病状が重くなりがちであり,また胎児にはまだ免疫性はなく,妊娠末期に至って,はじめて母体から移行した抗体が証明される程度であるから,胎児感染をおこして,流早死産や先天異常の原因となることもある.
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