負荷試験=方法と評価
PSP(phenolsulfonphthalein)試験
林 康之
1
1順大臨床病理
pp.122-123
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202530
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腎の色素排出機能検査として利用されているPSP試験は腎血流量,近位尿細管機能のほか尿路異常の有無も知ることができ,簡単でしかも利用価値が高い.もちろん負荷機能検査として負荷物質の何%が一定時間内に排出されたかを調べるのみであって,本試験成績に病名(あるいは鑑別)診断的な意義を求めることはむりであろう.しかし,検査にあたって特別な分析技術の熟練を要するわけではなく,患者への負担もかるくすみ,腎機能検査に不可欠のものといっても過言ではない.
以下PSP試験の実施方法と検査時の注意および成績の解釈を述べる.
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