負荷機能検査・1【新連載】
PSP排泄試験
折田 義正
1
,
上田 尚彦
2
,
今井 宣子
3
1滋賀医科大学・第3内科
2大阪大学第1内科
3大阪大学病院中央臨床検査部
pp.71-78
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915356
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PSP (phenolsulfonphthalein,phenol red)排泄試験は,腎の異物排泄試験であるとともに,一種の負荷試験でもある.本稿ではこの試験について解説したい.
PSPはRowntreeとGeraghtyにより1910年臨床検査に導入された.彼らは多くの色素の腎からの排泄を多くの動物でテストし,PSPが最も速やかに腎より排泄されること,ヒトの糸球体腎炎患者で排泄が非常に低下することを見いだした.彼らの原法は筋注法であったが,1933年ChapmanとHalsted2)により静注法に改良され,その臨床的価値を高めることとなった.
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