話題
論議継続になった糖尿病判定基準—第11回日本糖尿病学会総会から
岡 博
1
1東大吉利内科
pp.974
発行日 1968年8月10日
Published Date 1968/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202333
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第11回日本糖尿病学会総会は7月6日,7日の両日,東京国立教育会館で上田英雄会長のもとに行なわれた.特別講演「膵ラ氏島の形態学」(群大・伊東),指定講演「糖尿病治療における運動療法」(信大・小田)と3つのシンポジウム,I「糖尿病と蛋白代謝」,II「低血糖」,III「力士と肥満者の糖尿病」,1つのパネル「糖尿病診断基準」が行なわれ,また一般演題は257題の多きに及んだ.10年まえの糖尿病学会を思うと参会者も演題数も飛躍的に増えており,わが国の糖尿病研究の隆盛を示すものであろう,もっとも,そのために口演時間が短く,また討論時聞も十分でないうらみはあった,今後はなんらかの方法で演題を選び,国際的なレベルのもののみとすることが必要となるであろう.
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