今月の表紙
溶血性貧血患者の骨髄中の芽球(1)
日野 志郎
1
1東京逓信病院内科
pp.959
発行日 1968年8月10日
Published Date 1968/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202326
- 有料閲覧
- 文献概要
溶血性貧血患者の骨髄には,ふつう赤芽球の増殖が著明で,しばしば幼若な赤芽球系細胞が多数に認められる.前赤芽球ないし原赤芽球といわれるものや,塩基好性の強い大赤芽球などがそれにあたる.これらが,正常の骨髄にはあまりみられないような形をとってくると,骨髄芽球との区別がむずかしい.
次号にわたって示すこの症例は23歳の男で,特発性自己免疫性溶血性貧血の1例である(臨床血液,3:47-51,1962に報告した).今回はその骨髄穿刺標本の中で骨髄芽球と思われたものを示そう.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.