今月の表紙
正常骨髄中の骨髄芽球(3)
日野 志郎
1
1東京逓信病院内科
pp.901
発行日 1968年7月10日
Published Date 1968/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202310
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前の2号と同じ方式と同じ方針で選んだ図を示した.健康な別の男子学生(22歳)の胸骨骨髄穿刺標本から撮ったものであるが,結果的にみると,わたしが骨髄芽球と判断したものには,前の2例で骨髄芽球としたものと比較して著しい違いがある.
同じ標本の上で,前骨髄球を基準にして幼若な方向にたどっていき,このような結果になったわけであるが,前骨髄球にすでに差があった.写真の枚数の関係でおみせできないしかし,今度の写真にでてくる好中成熟球やリンパ球を,以前のそれと比較すればわかるように,白血球系,とくに核が濃染している.したがって骨髄芽球の差も,個人差というより,標本のできや染まりに関係しているのではなかろうか.
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