話題
経口避妊薬と血栓症,など—第8回日本脈管学会から
藤田 勉
1
1東京医歯大内科
pp.49
発行日 1968年1月10日
Published Date 1968/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202058
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独自の研究テーマの尊重 第8回日本脈管学会は,神戸大岡本彰祐会頭のもとに11月17,18の両日開催された。本学会の特徴は,西丸日本脈管学会長が会長講演でも述べたが基礎ならびに臨床の各部門にわたる医学者で構成する点であり,他の分科会に比しきわめて特色ある学会といえる。今回は,特に岡本会頭の構想になる「独特の発想になる研究テーマ尊重」によりシンポジウムはテーマを指定せず,現代日本脈管学を背負う第一線の研究者28名が独自の研究テーマを特別講演形式で報告されたことは,けだし壮観であつた。ただ惜しまれたことは,時間的関係からとはいえ,特別講演と一般講演が重複し,学会参加者全員が特別講演の討論に加われなかつたことである。一般講演も261題報告され,全部の印象を紹介することができないが,話題になつた二,三の間題を中心に紹介する。
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