治療のポイント
扁桃炎の治療
巷野 悟郎
1
1都立駒込病院小児科
pp.832-833
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201813
- 有料閲覧
- 文献概要
日常の小児科外来診療でみる発熱の原因のうちで,もつとも多いのが扁桃炎である。またわれわれの病院で,時間外診療で発熱を主訴とした患者は,小児患者の約34%であるが,そのうちで扁桃炎または急性上気道炎と診断されたものは約75%を占めている。
小児の診療では「のど」を診ることを欠かすことができないが,このちよつとしたことで,高熱の原因を知ることが多いのである。小児の扁桃炎は発熱を主症状とし,そのほか腹痛や嘔吐,けいれんなどを伴うことがあるが,その治療はまず扁桃の炎症に対して行なうのである。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.