治療のポイント
期外収縮
五十嵐 正男
1
1聖路加国際病院内科
pp.829-831
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201811
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心臓のつまずく感じがあつて脈がときどき乱れると訴えて外来を訪れる患者はわりあいに多いが,これは多くは期外収縮による。心臓がつぎにくるべき周期よりも早く収縮するために起きるもので,早期収縮(premature contraction)ともよばれている。拡張期の途中に収縮が起きるために心室内には心房からの血液の流入が十分でなく,したがつてこの収縮に伴つて搏出される血液量は少なく,心音としては聴かれるが脈としてはほとんど感じられない。
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