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病院におけるエルゴノミクス
倉田 正一
1
1慶大・病院管理学
pp.489-491
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201724
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近年エルゴノミクス(Ergonomics)とよばれる人間工学の基礎分野が注目され,特異な発展をつづけている。そしてこれが病院という医療施設のなかにいるわれわれにも種々の問題を提起してきているのである。
大戦後,人間の作業能力研究に興味をもつ人々が集まつた。生体計測,生理,心理,産業医学,衛生工学,設計,建築,IE(インダストリアル・エンジニアリング),照明工学などその分野は広かつた。そしてこの新しい分野にかれらはエルゴノミクス(Ergonomics)という名前をつけたのである。ギリシャ語のErgosすなわちworkと,Nomosすなわちnatural lawsを結合したのだという。
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