Japanese
English
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Pregnandiolの皮内反応について
ON THE INTRACUTANEOUS TEST WITH PREGNANDIOL
田代 正昭
1
Masaaki TASHIRO
1
1鹿児島大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.709-712
発行日 1960年8月1日
Published Date 1960/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202878
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緒言
最近Pregnandiolの微量内服療法が皮膚科領域にも応用され,特に尋常性痤瘡,肝斑等に有効であるとされている。われわれはさきに第1表の如き治療成績を得て報告した。就中尋常性痤瘡は78.9%の有効率を得,且つDiolの効果は第2表の如く痤瘡の月経前増悪の認められるものに極めて有効であつたこと等は如何にもその作用機序にEndocrine Allergy説が強く考えられる。しかし一方では男性の痤瘡にも有効であつたこと,更には月経前増悪が認められない患者にも半数に有効例が認められたことはPregnandiolの作用機序がHormone Allergyに対する脱感作作用のみであると断定するには些か考慮を要する問題であると思われる。われわれはその作用機序の一端を解明する目的で,健康男女及び各種皮膚泌尿器科疾患を有する患者についてPregnandiolの皮内反応を実施し,その間の関係を検討した。
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