私の意見
社会保険診療の限界について
I. M. 生
pp.231
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201185
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政府管掌の保険が750億からの赤字に悩み,その打開策として保険料の値上げを含めた保険三法の改正が取り沙汰されている。
日韓問題であおりをくつた国会が,この問題をとりあげるまでにはまだ多少の時日を要するとしても,いずれ国民の医療に関する負担は国民自身の負担において新しい局面を迎えることは必至である。濫(らん)療とさえいわれている現行の保険制度が,自分自身の犠牲において解決を強いられたとすれば,このさき,国民がどんなかたちで医療を期待するか,その混乱を恐れるのは私だけではあるまい。
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