診断のポイント
糖尿病
石渡 和男
1
1虎の門病院内分泌科
pp.43-44
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201132
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はじめに
糖尿病はインスリン作用の不足によつて,物質代謝に異常をきたしている疾病であつて,その代謝異常は糖質代謝,脂質代謝,蛋白代謝,その他,各方面に及んでいる。したがつて,糖尿病患者の病態を把握するためには,各種の代謝異常について検査することが必要であつて,血清の各種脂質分劃の測定,アセトン体の測定などはroutineに行なわれている。しかし,糖尿病の病名決定に用いられているのは,糖質代謝異常に関する検査のみであつて,そのなかで過血糖と,それにもとづく糖尿の証明が糖尿病の診断に用いられる。
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