話題
脳の血管性疾患—その考えかたをめぐつて——第18回福岡臨床循環器研究会から
森 博愛
1
1九大中央診療部
pp.1523
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201028
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研究会の成り立ちとあゆみ
一昨年9月,九大医学部を中心として,近隣の官公立病院,県・市医師会などの臨床循環器病学に興味をもつものが集まり,相互の連絡を密にし,意見を交換し合う場として,福岡臨床循環器研究会を組織してすでに2年近い歳月がたつた。この間,毎月1回研究会を開き,適当な会員の方から,話題提供の意味で1時間くらい講演を聞いた後,約30分ほど隔意のない意見交換を行なつている。これと併行して,毎週金曜日午後5時からハート・カンファレンスを行ない,特殊検査(心臓カテーテル検査,心臓血管造影法),手術,剖検などにより確実な知見がえられた症例について,問題点の検討を行なつている。毎月の例会のテーマは,内科系と外科系が交互に担当し,相互の知識の断層を埋めるように努め,時には学外から講師を招いて,新しい気分を失わないようにしている。最近では,広島市民病院心臓外科部長田口一美博士の「人工弁の臨床」についての講演があり,会員の心臓外科グループとの間に活発な意見の交換が行なわれた。
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