談話室
Bonnの検定器をめぐつて
岩田 和雄
1
,
岩田 玲子
1
1新潟大学眼科
pp.1393-1394
発行日 1963年12月15日
Published Date 1963/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202853
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工場で製品が一定の規格のもとに装造され,組立られ出来上つた製品がその規格内にあるや否やを統計学的方法に基いて一定の生産管理方式のもとに再検査されることは近代的な能率的生産方式である。この様な傾向は特に多数の患者を取扱わねばならない大学病院などの新しいOrganizationとしてとり入れらるべき運命にある。
Bonnの眼科では数年前からKreislaufabteilung(主任Prof Weigelin)やGlaukomabteilung (主任Prof-Leydhecker)等を中心として,それぞれの目的に従つてこれに似た患者の管理方式が実施されつつある。然して,規格検査の為の許容限界規格が明確にされていなければ検査の意義が失われることはいうまでもない。眼科において先づ問題となるのは眼圧計であるが,この検定法はよく検討され衆知のことと思うので今回は触れず目あたらしい眼底血圧計の検定の実際を簡単に紹介し御参考に資したい。
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