治療のポイント
ジギタリス使用の実際
細田 瑳一
1
1東大・内科
pp.531-532
発行日 1965年4月10日
Published Date 1965/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200776
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薬剤の種類と使用量
強心配糖体ジギタリスは,少量に過ぎては効果がなく,大量に過ぎれば生命の危険をもたらすことは周知のとおりである。適応を慎重に決定し,使用に当つては,中毒の予防に絶えず注意することが重要である。
古くから使われたジギタリス葉末も,最近の純度の高い製剤も作用機序は同じと考えられており,不純物の含有量,吸収排泄の効果速度などが,患者の固体差と共に作用の差を生ずる。また後に述べるいろいろの要素により使用量が左右される。
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