診断のポイント
胃症状ではじまる心筋硬塞症
日野原 重明
1
1聖ルカ国際病院・内科
pp.1178-1179
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200554
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症例1.66歳の男
15年前から糖尿病のある老人であるが,入院2カ月前に激しい心窩部痛を訴え,数分後に痛みは消失した。2日後に同様の発作が8時間つづいた。制酸剤を服用した後,消化器のレントゲン検査を某院でうけたが異常はなかつた。その後同様の上腹部痛が1日間に3回起こつたので精診のため当院に入院した。
入院後,心電図では最近起こつた前壁心筋梗塞症と糖尿病とが発見された。
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