座談会
ネパールの医療事情を聞く—無医地区に医療サービスを
岩村 昇
1
,
日野原 重明
2
,
小酒井 望
3
1鳥取大学
2聖路加国際病院
3順大
pp.409-415
発行日 1964年6月10日
Published Date 1964/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200331
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日野原 日本キリスト教外国医療協会は,1961年以来,東南アジア諸国に医師や看護婦を送り,医療援助を行なつているが,鳥取大学医学部衛生学教室の岩村昇助教授は,2年間教室を離れて,医療協力会から夫人とともにネパールに派遣されました。ネパールの首都力トマンズから3日間徒歩で達するタンセンのUnited Mission Hospitalを根拠地として,岩村博士はさらに山深い部落にまで足をのばし,公衆衛生活動を2年間つづけられました。今回一時帰国されましたが,近くまた,ネパールに赴き今後の生涯を彼の地ですごされる決意をされています。
きようは,岩村先生にネパールでのお話をいろいろ伺いたいと思いまして,ご出席をお願い致しました。それから,きようはとくに細菌学的な豊かな話題がありますので,専門家の小酒井先生にもご出席願いました。単にネパールで見られる病気とか,岩村先生の感想だけでなく,やはり細菌学をやられる方々が,こういうところに,このような仕事が待つている一ということを知つていただきたいと思います。
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