増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
各科に直撃! よくある紹介疾患,紹介前にあるといい検査,紹介後にする検査
外科
野村 幸世
1
1東京大学大学院医学系研究科消化管外科
pp.326-329
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200081
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大学病院の外科に紹介されてくる患者のほとんどはがんの患者である.そのうち,手術を前提とした紹介が大部分を占める.手術適応のない患者を外科に送っては申し訳ない,という気持ちから,転移の検索なども細かに行ってから患者を送ってくださる先生も多い.ただ,CTなどは撮影施設によって撮影の精度も異なり,読影をする放射線科医の力量も異なる.送ってくださる先生にしても,撮影をしてから送るべきか迷うところであろう.
本稿では,胃癌,食道癌,大腸癌,肝臓癌,肺癌を例にとり,具体的に術前検査として何が必要か,それぞれの検査をどの段階で行うのがよいか,その理由などを検査ごとに紹介したい.
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