特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール
救急でよくみる循環器疾患
急性大動脈解離の初期診療
桃原 哲也
1
1榊原記念病院循環器内科
pp.1658-1660
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107750
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パールとピットフォール
◎急性大動脈解離の発症は,筆者も加盟している東京都CCUネットワークの集計によると急性冠症候群の約1/3であり,予想以上に多いことが知られている.
◎胸痛をはじめ,背部痛,肩の痛み,腹痛,下肢および上肢の痛みなど多種多様な症状で救急外来を受診するので,慎重な鑑別が必要である.
◎見逃しが約40%に及ぶとの報告がある.
◎急性期に適切な鑑別と治療がなされなければ,予後が不良である.
◎専門医である循環器内科,心臓血管外科とのスムーズな連携が不可欠である.
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