特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい!
炎症性腸疾患の治療―いままでの治療・これからの治療 各種薬剤をどのように使用していくのか?
薬物療法
栄養療法―いまこそ見直されるべき治療法!
馬場 重樹
1
,
辻川 知之
2
,
安藤 朗
3
1滋賀医科大学医学部消化器内科
2滋賀医科大学医学部総合内科
3滋賀医科大学大学院医学研究科感染応答免疫調節部門
pp.1080-1082
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107605
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ポイント
◎潰瘍性大腸炎に対する栄養療法の効果は認められない.
◎Crohn病における栄養療法は高い安全性とその効果から,寛解導入や寛解維持に積極的に用いられるべきであるが,継続には工夫が必要である.
◎Half EDは抗TNF-α抗体製剤などの薬物療法と併用することにより,上乗せ効果が期待できる.
◎成分栄養剤に含まれるアミノ酸のなかでも,ヒスチジンやグルタミンが腸炎抑制や上皮細胞の修復などの作用を有することが動物実験で示されている.
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