特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック
座談会
内科医が診る皮膚疾患
北島 康雄
1,2
,
平山 陽示
3
,
藤田 芳郎
4
,
三橋 善比古
5
1木沢記念病院皮膚科
2岐阜大学
3東京医科大学病院総合診療科
4中部ろうさい病院リウマチ・膠原病(腎・感染症)科
5東京医科大学病院皮膚科
pp.778-785
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107526
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皮疹を発見,その時どうする?
北島(司会) 本日は,内科医が日常診療で皮膚疾患に遭遇した時,どのように考えて診断を進めていけばよいかということを中心にお話しいただこうと思います.まず,こちらのグラフ(図1)ですが,これは皮膚科が専門でない一般の医師のところへ皮膚疾患のある患者さんが受診された時,その医師がどこまで自分で治療するかを調べたものです1).例えば水虫(白癬)についてみてみると,開業医の84.4%は皮膚科を紹介せず,自分で治療しています.一方,病院勤務医では58.2%と低くなっており,これは院内の皮膚科にすぐ紹介することができるからであると思われます.
本特集ではこの調査結果をもとに,内科医が診る機会の多い皮膚疾患について解説する章を設けました(p 886より).
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