特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック
扉
北島 康雄
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1社会医療法人厚生会木沢記念病院皮膚科
pp.777
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107525
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内科疾患と皮疹は,しばしば深く関連している.しかし,内科医が診る内科疾患患者に現れる皮疹は,膠原病を除けば,ほとんどが純粋な皮膚疾患,例えば虫刺症,白癬,接触皮膚炎,皮膚細菌感染症,薬疹,褥瘡,いぼ,老人性乾皮症などであろう.本特集の座談会でも触れているが,これらの皮疹は一般医,特に開業医では半数以上の医師が自分で診断・治療している(しなければならない)という現状がある.
これら一般的な皮膚疾患の鑑別診断は,膨大な数の症例を経験してきた皮膚科専門医であれば,人の顔をみただけで誰であるかと認識できるように,パターン認識的に診断できる.しかし,こうした診断方法を皮膚疾患の症例経験が少ない内科医が自信をもって実践するのは容易なことではないと思われる.
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