特集 新しい時代の新人教育システム
市立舞鶴市民病院における医師の臨床研修
永井 祐子
1
1株式会社ドキュメンタリージャパン
pp.196-202
発行日 2001年3月10日
Published Date 2001/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901381
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こんな医者いらない!
人が人を診る限り,医療過誤がなくなることはないだろう。問題はその後の医療者の対応だ。隠す,取り繕う,過ちから学ぼうとしない。医療は患者と医者の信頼関係の上に成り立っていたのではなかったのか。はたして信頼できる医師はいるのだろうか。新幹線で急病人が出ても,自分の専門かどうかがわからないと怖くて名乗り出られないという話もある。いったい日本の医者はどうしてしまったのだろう。
インターン制度が廃止されて33年。ようやく,2年間の臨床研修の必修化が決まった。しかし,約8000人の医師の卵は,研修内容も理念もあいまいなまま,今年も臨床の現場へ放り出されようとしている。
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